でもその小さな下着が畳まれた棚には、見慣れない柄のものが小さく畳まれていた。

ちょっと派手な感じで素材が綿じゃなさそうなやつ。

気になって、畳まれていたそれを広げてみた。


「・・・は??水着??」

「あっ、それは!!!!」


・・・今の織果のサイズの水着だ。

ヒラヒラのスカートに派手な水玉模様の水着。

凄く誰かサンの趣味を彷彿とさせるデザインだ・・・。


「・・・どうしたんだよこれ??」

「そ、それは・・・」


明らかに気まずそうに俯き、でも顔を赤くするその姿にイヤな予感がした。


「おい?どーしたって聞いてんだけど??」

「・・・ええと、」

「・・・・」


これだ。

俺が須藤のことを「信用ならん」と言ったのは、コイツ自身のこともちょっと疑ってるから。

こうやって俺以外の誰かサンとの証拠を隠そうとする。

須藤を庇った時だってそうだ。

まだ付き合ってないあの時ですら無性にイライラが募ったのに、今そんなことをされたらどれだけ腹立たしいか、お前はちゃんと分かってる??!


「・・・そうやってすぐだんまりかよ?」

「ちがう!!それは、その、前に宗平が買って来て・・・」

「買って来ただけだったらすぐに言うだろが!何がそんな言いづれぇんだよ?!」


まだハッキリ言わない織果にイライラして、思わず自分の声がでかくなった。