「ねえ、里桜、」
「あ?」
「あのさ、凌久のことなんだけど・・・」
「・・・」
「昼間、私1人じゃ危ないから瞳子さんが凌久のとこに居たらって言うんだけどさ・・・」
「・・・」
「やっぱ、駄目・・・だよね・・・」
「・・・」
俺らが学校行ってる間、俺らのチームは誰もコイツを見ていることが出来ない。
四竃もバイト三昧だし、瞳子《ばばあ》に至っては忙しすぎて話にならない。
それならオートロック付のマンションに引っ越せば?と言ってみたものの、この辺りにそんないいマンションはあんまないし、あっても家賃が桁違いだったりする。
そもそもこんな小さな子供を昼間1人にさせとくこと自体あり得ない。
それでも
「駄目。」
「・・・・だよね・・・。」
「・・・あの男は信用ならん。」
「・・・・そっか。。」
洗濯ものを全て取り込み、織果と2人で畳んでいく。
でも俺が何も考えず織果の下着を手にすると、直ぐにかっさらわれた。
「これは私が畳むの!」
「ハイハイ。」
さすがにそんなウサギのイラストが描かれたカボチャパンツに欲情なんてしたら俺は自分がロリコンかもしれないと疑うだろう。
・・・でもちょっとからかいたくなって、靴下をしまうフリをし、わざとコイツの下着が入っているタンスの引き出しを開けてやった。
「ちょっと!!」
「おっと間違えた~。」
「っもう最低!!!」
20歳の時に着けていた下着は別の場所にしまってあるらしい。
何故別の場所に移したのは知らないが。