青春・友情
完
花吉 のん/著

- 作品番号
- 1605361
- 最終更新
- 2020/08/06
- 総文字数
- 3,593
- ページ数
- 9ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 740
- いいね数
- 0
誰かが死んだって、その人の顔も知らない別の誰かにとっては、何事も無かったのと同じように。
何も知らなければ、何も無かったのと同じように。
誰も、その人を覚えていなければ、何事もないのと同じだから。
あいつがいなくたって、世界はただ回っていく。
目次
この作品の感想ノート
最初から、この子なんかすごいって思いました。
『顔も満足に思い出せない同じ学校の毎朝すれ違う男子が亡くなった』こんな、こんな微妙なところを持ってくる作品、他にありませんよ!!
友人でもなく、恋人でもなく、家族…は最後に亡くなっちゃったけど。
短編で読みやすいのに、素晴らしく語彙力が高いのが分かる…。文章めっちゃ好きです!
これからも応援します!頑張ってください!
弓削 あずきさんも調べてみます!
3iiさん
2022/07/22 20:32
※ネタバレ有※
はなびら企画に参加してくださりありがとうございました!大切に読ませていただきました。
──一ヵ月なんて、そう長いものではない。
この一文から始まったことで、より胸が締め付けられました。とてもすきです。
──高三の春、三組の高尾圭介が死んだ。
思わずのんちゃん!!!と叫びました。ずっと読みたかったこの文章を、わたしの企画で……!と。嬉しいです。
──私は、今日も彼が横を通り過ぎない廊下を歩く。
──彼が死んだことを、十年後覚えている人はこの学年にどのくらいいるのか。
7ページからがとんでもなくすきです。
──今、ほんの少しだけの喪失感を持っていても。
──桜が散って、若葉が生まれる。誰かが死んでも、誰かが生まれる。そうやって、世界は回るから。
あたりまえだけれど、のんちゃんの文章で あぁそうか と考えさせられるところがたくさんでした。
──三組の高尾が死んだ。猫を助けて死んだ。
好みドストライクな作品でした。一生忘れません。たくさん読み返します。
素敵な作品をありがとうございました。
弓削 あずきさん
2020/06/30 19:05