「……いや、お前がそういう奴だとはわかってたけどな、いい加減に誰かがお前に言わないと海人も嶋村も空人も動けないかと思ってな」





「雪姫っ!」



その場で考えあぐねていたら自分を呼ぶ声がした。

途端に現実に引き戻される。



空人と嶋村くんが後ろから走ってきた。



「よぅ、お二人さん」

「なんでお前が雪姫といるんだ?」

「雪姫、なんで先に家出たんだ?」

嶋村くんは佐藤に詰め寄り、空人は私に少し怒った口調で声をかけてきた。




直後、シンと静まり返る。




……この状況は全部私のせいだ。

それだけはすぐわかった。