「雪姫?なんかあった?」
すぐ後ろで名前を呼ぶからビクッと体が強張って顔も赤くなる。
思わず手で顔を隠すけど意味がない。
全然気持ちが落ち着かない。
あまりにも誤魔化しきれない恥ずかしさを素直に言うしかなかった。
「なんか…今の状況が照…すごく恥ずかしすぎて…」
「…それって、一人で馬に乗れないから恥ずかしいってこと?」
「そうじゃなくて…」
「じゃあ…」
腰に回った腕を引き寄せられて背中に嶋村くんの体温を感じて耳元で話しかけられた。
「俺のこと意識してくれてるってこと?」
「か、わ、わざと、し、嶋村くんからかわないでっ」
無理無理無理無理むりっ!
もう降りたいっっ!