「ていうか、２人はなんで知り合い？」
「不本意ながらに…」
「凌ちゃんは元カノだよー」
ニコニコしながら言う堤くんに、大きなため息をつく凌。
「あんたなんかと付き合ったのは一生の恥だわ……」
「酷いな!!あんなことやこんなこともしたのにっ!!」
「あんなことやこんなこと？」
意味がわからずにポケッと聞き返すと、凌にバッと耳を塞がれた。
「佳世は知らないでいいのっ!!」
「………あぁ、そういうこと」
その瞬間、ホントに少しだけ堤くんがニヤｯとしたような感じがしたけど……気のせい？
てか、２人とも声大きいから聞こえるんだけど。
「そか、そか」
「あんた変なこと考えてないでしょうね……」
なにか納得したように腕を組んで頷いてる堤くんに、凌は嫌そうな顔。
「佳世ちゃんって処女でしょ」
「………はへっ!!?」
想像しなかった質問に、思わず声出しちゃった……
凌はバッとこっちを見るし、堤くんはニコニコしてるし。
