「本当に、飛鳥にそっくりだ」


さっきからわたしの顔をみて少しだけ泣きそうな顔をしているのは、飛鳥さんを思い出していたのかな。


「愛鳥、いや愛鳥さんがわたしに会いたいといってくれたこと、本当にありがとう」

「わたしのほうこそ、会ってくれてありがとうございます」



心臓がさっきからバクバクうるさい。

やっぱり緊張はする。

この人とわたしは血が繋がっているんだと思うと変な気持ちだ。



「本当にすまないことをしたと思っている。いくら謝っても謝り切れない。許してほしいとはいわない」


そういって深く頭を下げるお父さん。


「わたしは、謝ってもらうつもりできたわけではありません」

「いや、でも・・・」

「わたし、幸せですから」

「・・・なら、よかった」

「わたしのお願いは、ひとつです。わたしのことは気にせず、昔のように父と母にも、健人の両親にも、会ってください」

「いや、でもそれはな・・」