「ゴールで待ってようか。」
「はい。」
補助の先生とゆっくりゴールに向かう。
マラソンコースから少し外れたところを歩いていると、マラソンしてる子たちの声や足音が響いてくる。
途中、芽衣と和華がわたしを呼ぶ声がして。
手を振ると、頑張るからね!と声が返ってきた。
それに対して。
2人に頑張れって声をかけようとしたら。
足元が滑って、体が大きく後ろに傾いた。
「きゃあ!」
「東条さん!」
すぐに地面だろうと思っていたのに。
体は止まらない。
ふわっと宙に浮いた感覚がしてからすぐに、ぐっと息が詰まるくらい背中に衝撃が走る。
「…いっ、た……。」
「東条さん!今先生呼ぶからね!
動いちゃダメよ!そこで待ってて!」
慌てる先生の声。
返事を返したいのに、上手く声にならない。
背中が痛い。熱い。
「よ、ぞら……。」
ギュッと夜空のジャージを握りしめる。
助けて、夜空…。
「はい。」
補助の先生とゆっくりゴールに向かう。
マラソンコースから少し外れたところを歩いていると、マラソンしてる子たちの声や足音が響いてくる。
途中、芽衣と和華がわたしを呼ぶ声がして。
手を振ると、頑張るからね!と声が返ってきた。
それに対して。
2人に頑張れって声をかけようとしたら。
足元が滑って、体が大きく後ろに傾いた。
「きゃあ!」
「東条さん!」
すぐに地面だろうと思っていたのに。
体は止まらない。
ふわっと宙に浮いた感覚がしてからすぐに、ぐっと息が詰まるくらい背中に衝撃が走る。
「…いっ、た……。」
「東条さん!今先生呼ぶからね!
動いちゃダメよ!そこで待ってて!」
慌てる先生の声。
返事を返したいのに、上手く声にならない。
背中が痛い。熱い。
「よ、ぞら……。」
ギュッと夜空のジャージを握りしめる。
助けて、夜空…。