「ねえねえ、そういや隣のクラスのあのイケメンくん来てるのかな?」


「あーどうなんだろう?」


「あたしさっき歩きながら探したんだけど居なかったんだよね〜。」


「そうなの?
……あ、雛。隣のクラスのヤンキーって知ってる?」


「ヤンキー…?」



誰だろう、それ。
噂で聞いたことあるような…ないような…。


正直隣のクラスにいるの、縁寿ちゃんと夜空しか知らないからな…。



「名前なんだっけ、えーと…。」


「うわ、やば!
あたし体育委員の集まりあるんだった!
ごめん先行く!!」



バタバタと急ぐ芽衣。
そろそろお昼休みも終わりになる。


みんながマラソンしてる間、わたしはゴール地点にいる先生と待ってるから。

暇になっちゃうな。