・・・そっちからぶつかったのよね?

立ち上がりスカートについた雪を払う。

「、大丈夫?」

あぁ、なんて私らしくない言葉だろう。

けど随分痛そうにしてるのを見ると

自然に口から出てしまった

「へ、あ、あぁ大丈夫です」

男の割には随分と高い声だ

男の子はノソッと立ち上がるとお尻のあたりを抑えながら「ってぇー」と呟いた。

とかと思えば
スッと顔をあげてペコっと頭を下げる

「ごめんなさい!俺、考え事してて・・・」

必死に謝るその姿はなんだか可笑しくて

クスクス笑う私を見て男の子は首を傾げた.