「このまま何も話せなくていいの?他の子にとられちゃうかも」


凛ちゃんが残念そうな顔で見てくる。


「菜乃が一ノ瀬くんと仲良くしてるところ見たかったのになぁ」



「分かった!今日話すよ!」



耐えきれなくなった私は


勢いよく宣言する。



「よし、決まりっ!」


凛ちゃんのニヤッとした顔を見て


「嘘でしょ!騙したのー?」


まんまと罠にハマっていたことに気づきました。