「10秒以内。」
「別にこれは嘘とかじゃねーだろっ!?」
「じゅー、きゅー、はち、ななー」
「なっ・・・・!!!!しかもカウントがあきらかはえーしっ!!!」
「ろーく、ごぉー、」

「~~~~~ッ!!!もーっ!!!分かったよっ!!!」
もうやけくそな未茉は覚悟を決めて立ち上がり、ティシャツを思いっきりめくりあげて床に投げ捨てた。

パサッ……

タンクトップも捲りあげようとした時、
「嘘。冗談もういいよ。」

翔真は未茉の腕を引っ張り座らせた。

「いいよっ!裸みてぇーんだろ!?見してやっから!!」
「そこで意地はらないでってば。」
「はってねーよっ!!」
「冗談だって・・・」
少しからかおうと思っていただけなのにまさかここでそんな展開になるとは思わず翔真も焦るも、彼女はその手を振り払うとする。

「冗談でもなんでもっ!!翔真見たいったじゃんっ!!!」
「それは今じゃなくて・・・」

「見せるからッ!!翔真の望むことしてやるからっ!!だから許して!!!」
「!」
無茶苦茶なことを無茶返しする未茉は涙ぐみながらなんとか自分のしたことを翔真に許して貰えるなら、
「これくらいお安いご用だからっ!!」
そう言い放ちタンクトップに手をかける手を翔真は力づくで止めてくる。

ぐぐっ・・!!!

むきになって力を入れるも、やはり力ではかなわず断念すると逆ギレするかのように未茉は睨みもどかしい気持ちをぶつけた。


「なんで翔真ってそんなに優しいんだよっ!?」
「え?」
意地悪を言ったのに優しいのかと尋ねられてぽかんとする翔真だったが、
「なんでそんなにあたしのこと好きなのっ!?」
その言葉に言ってる意味を理解できた。