「自分からキスをした。」
「……」
「自分の中でそういう感情になって自分から健兄にキスしたいと思った。翔真のことが好きなのに約束だってしたのに平気で裏切ってた。」
「……うん。」
「絶交されても仕方ないと思ってる。肉は、やくなりどうぞご自由に成敗してくださいっ!!殿!」
唇を噛み締めてその場で再び頭を深々と下げて土下座をすると、
「それを言うなら煮るなり焼くなりね。」
もちろんすかさず翔真の冷静な突っ込みが入る。
「ははぁっ!!そうでございましたかっ!!では茹でるなり煮るなり焼くなりどうぞお好きに!!!」
未茉ももう一度頭を深く下げる。
「どちらかというと、煮るでも焼くでもなく、裸にして食べてしまいたいよね。」
「はっ・・・!!!はだっ・・・??!!」
「そう。裸。」
思わず体を隠しながらびっくりする未茉に翔真は楽しそうに笑顔で頷く。
「せっ・・・拙者、生物につき、煮るか焼く方がいいと思われますがっ・・!!!」
「お好きにって言わなかった?」
「言ったけど!!!」
じりじりと顔を近づけ迫る翔真に思わず後退りすると、
「じゃ脱いで。」
「脱っ・・・!?」
「早く。」
「無理だろっ!?ぜってぇー嫌だっ!!」
「へぇ。また嘘つくんだ?」
「!!?」
その鋭い突っ込みにたじろぐ未茉。