車は比較的スムーズに進んでいた。
事故車両は数多いが、田代さんが小さな車体に乗ってくれていたおかげで止まることはなかった。
しかし、町を進めば進むほどその悲惨さが浮き彫りになっていく。
歩道で倒れている人数は徐々に増えていき、その中に制服姿の学生も混じりはじめた。
その度に心臓が凍りついてしまいそうになったが、太一とのメッセージが途絶えていないことを思い出して安堵する。
《美聡:太一はまだ大丈夫なんだよね?》
《太一:あぁ。大丈夫だ》
すぐに送られてくる返事に涙が出そうになった。
こうして生存確認みたいなことをしないといけないのが、胸に痛んだ。
「さぁ、ここだよ」
そう言われて顔を上げるとそこは井町高校にほど近い空き地だった。
事故車両は数多いが、田代さんが小さな車体に乗ってくれていたおかげで止まることはなかった。
しかし、町を進めば進むほどその悲惨さが浮き彫りになっていく。
歩道で倒れている人数は徐々に増えていき、その中に制服姿の学生も混じりはじめた。
その度に心臓が凍りついてしまいそうになったが、太一とのメッセージが途絶えていないことを思い出して安堵する。
《美聡:太一はまだ大丈夫なんだよね?》
《太一:あぁ。大丈夫だ》
すぐに送られてくる返事に涙が出そうになった。
こうして生存確認みたいなことをしないといけないのが、胸に痛んだ。
「さぁ、ここだよ」
そう言われて顔を上げるとそこは井町高校にほど近い空き地だった。