「一応とはなんだ、一応とは」
「いやー、別にぃー」
なんてワイワイしだす。
「海華も、嶺夜のことイケメンだと思うよな!」
そっと立ち去ろうとしたら、飛鳥にいきなり同意を求められる。
「え?う、うん…」
「ほーらゆった!イケメンだってさー」
「お前が言わせただけだろうが」
不機嫌になる嶺夜。
「俺はまた上でパソコンやってくるから」
「はいはい。よろしく頼むな」
ん?
飛鳥がパソコンいじるのを頼んでるの、?
「嶺夜がパソコンをずっといじってる理由はね、敵について調べてるからなんだよ」
私の疑問が顔に出ていたのか、飛鳥が教えてくれた。
「へ、へええ…」
なんだか申し訳ない。
ゲームで遊ぶのが好きなただの暇人だと思ってたわ。
そういえば、飛鳥は、私をよく見てくれているんじゃないかって思う。