あの後、無事に空くんも帰ってきてくれた。



ひと安心だ。



「わー空くん!おかえり、勝手に行っちゃってごめんねえええ」



私は空くんにぎゅっと抱きついた。



「ちょ、ちょっと、やめてよ」



とは言うものの、無理やり引き剥がそうとしない空くん。



ああ、可愛い…。



ちょっといい子になったかも。



いや、今までも別にいい子じゃないわけじゃなかったんだよ?



けど、こうしてくれてるってことは、まさか私のことを、…?



「別に、家族だって思ってないから」



がーん。