そこには俺と同じくらいの身長の、とても綺麗な顔をした男子が立っていた。
「なんだよ、お前…調子のってんじゃねーよ!」
クラスのリーダー格の、俺をよってたかっていじめる軍団で一番威張ってるやつが声を荒げた。
「え、何それとも、君もコイツみたいになりたいってわけ?」
威張り野郎がニヤニヤと笑う。
「ま、別にいーけど。俺らも、別に誰でもいいんだよね。そうやって…」
「ーそうやって構ってもらえれば?」
「…っ…」
どうやら図星だったようだ。
「ちょっと顔が整ってるからって調子に乗ってんじゃねーよ!」
と殴りかかったそいつの攻撃を、彼はサッと避ける。