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「ぐはっ…」



俺はうつ伏せになって、数名の男子から腹や背中を蹴られていた。



女子やそれ以外の男子は遠巻きに見ているだけで、助けようとはしない。



いじめられている奴には近づかない方がいい。



じゃなきゃ、自分もいじめられるから。



「ぎゃっはははは!まじウケるんだけど!声キモ!」





「お前らが、こいつにそんな音出させてんだろ」



その声で、ピタリと足が止まった。俺もなんとか無傷な顔をあげる。