でも、それで良いと思う。



だって、喧嘩が強いからってまとめ上げられる能力を持っているわけじゃないし。



みんな仲良くわいのわいの過ごした方が絶対楽しい。



「そうだ、海華に幹部を紹介してなかったよな。この前いなかったやつも含めて今紹介するから、上来て」



鮎斗くんと話したかったんだけどな。



まあいいか。



私は頷くと、2階へ登って幹部室に入った。



幹部室には、女の子がひとり、そして男の子が3人いた。



3人のうちひとりは海とおなじくらいの身長で、かなり細い。



「海華ちゃん!うわー海と似てない!絶対海と違っていい子だよこの子!」



と私を一番に迎えてくれた男の子が言った。



「お前失礼だな」



と海が言う。



「僕は 柚鈴(ゆず)。よろしくね〜」



柚鈴くん…この子にぴったり合ってる。



彼はさっき私に声をかけてくれた子。



嶺夜(れいや)だ」



クールでメガネをかけた男の人が言った。



海とは違った冷たさを感じる。



なんだか、めっちゃ頭が良さそう。