「うん、多分慣れるよ!」
私は頷いた。
***
びゅーんとバイクで走って、私達は家に着いた。
びゅーんと言っても、さっき乗った時よりはだいぶゆっくりだった。
そこに海の優しさを感じる。
きっとみんなにこういうことをしてればモテるんだろうな。
顔が怖いから、私がもし海と血が繋がってなかったらまず近寄らないタイプだ。
なんて思ってると、急いで海は家のドアを開けた。
そうだった。空くんの手当てしなきゃ!
「おにい〜」
と泣き声が聞こえた。
え、可愛い!
そんなこと言ってる場合じゃないけど!
「なんでこんな怪我したかなー」
なんて言って海は空くんの目の前に座る。