「あ、あと私も一緒に行っていいかな⁉︎」
と朱里。
そんな朱里に、海は冷たく言い放った。
「オレは自分が守りたいと思うやつしか守んない。家族や恋人とか俺にとって大事だったらいいが、お前は俺とは全くと言っていいほど無関係だろ。どうせ暴走族の倉庫に行って彼氏でも作りたいんだろ。悪いけどそういうのはお断りだから」
え、厳し…。
「ちょっと、あれは厳しすぎるんじゃないの?」
朱里が戸惑いながら「あ、じゃあ、えっと…またね?」と言った後、私は海を問い詰めた。
「別にいいだろ。オレには気を持っていない女のために割く時間も労力もないから」
つ、冷たっ…。