ま、結婚式はあげてないらしいけど。
最近は時間が取りづらくて、もう少し後にやりたいのだそう。
私も、いつか飛鳥と結婚、できたりするのかな。
なんかそう考えるとちょっと恥ずかしいかも。
プロポーズするとは言ったけど、OKしてくれるかわかんないし。
明日仕事がお休みみたいだから、私と飛鳥は久しぶりのデートをすることになっている。
本当は飛鳥が東京に行きたかったらしいけど、ここから東京まではそこそこ時間かかるし断念。
それに、東京だとあんまり馴染みがないじゃん。
ここの方が戻ってきた感じがする。
実は本当は明日ここに来る予定だったんだけどね。
我慢できずに来ちゃった。
「あら海華じゃない!おかえりなさい」
お母さんも出迎えてくれた。
「ただいま」
「寒かったでしょう。ほら、ココア用意するからあったまってなさい」
「ありがとう」
確かに外は凍えるほど寒かった。だから今私はカイロを2個持ちしている。
それでも寒いくらいだから、相当なのだろう。
私は久しぶりに家に上がって、2階にある自分の部屋のドアをそっと開けた。