キーンコーンカーンコーン。



鐘が鳴った。



「じゃあ私戻るね」



「はーい」



朱里はひらひらと私に手を振った。



今日はこれから朱里がいない。



なんかちょっと寂しい。



私実はあんまり友達いないんだよね。



あ、もしかしたらわかるかもしれないけど。



私の性格が他の人と合わないのかな。



なんでかはわからないけど、あんまり仲良くする人っていない。



朱里はいつも一緒にいるけど、性格もいいし明るいから結構友達がいたりする。



仕方ないからひとりで行動するか…ってのも嫌だから、たまに話す人に話しかけることにした。


「あのー…木花さん」



「なにー?」



「よかったら、一緒に移動教室行かない…?」



「いいよー!」



よかった。