「分かんない…」
と言うと、飛鳥は目を丸くした後くすくすと笑った。
今度は私が目を丸くする番だった。
「そっか」
飛鳥は涙を拭いながらくすくすと笑ったまま。
それにムッとする。
「なんでそんなに笑うの?」
と言うと、飛鳥はこう私に告げた。
「幸せだなって、思って」
幸せ。
幸せ…?
私といることで、幸せを感じてる、の…?
「俺は、こうやって海華と一緒にいれるのが幸せだと思うよ。運命とか俺普段は信じない派だけど、こういう時って運命だって思っちゃうんだね。ほんと、好きだわ」
飛鳥の顔がみるみるうちに真っ赤になっていく。
「…やべ、言っちゃった…」
「ここではぐらかそうとしないの、割と好き」
「え、」
「え?」
やばー!!!!
心の声漏れてた!
え、てか、ていうことは…私、気がつかないうちに、飛鳥を好きになってた…?
いや、気がつかないうち…じゃ、ないのかもしれない。