「…それが、羨ましくて」



ちょっと視線を私から背けながら、ぼそりと朱里が呟く。



え、まじか。



これは…、もしや本気か…?



「分かった!お手伝いすんね!」



と私はグッと親指を立てた。



「え…ありがとおおおお!」



朱里は嬉しそうにしてて、ちょっとホッとした。



***



「ねえ海!朱里が倉庫行きたいって!ダメ?」



帰りに私は海にそう頼んでみた。