「海華おはよ」



朱里が挨拶してくれた。



「ん、おはよ」



私は朱里ににこりと微笑みかける。



「ねえ海華〜」



朱里がいきなり泣きそうな目でこちらを見てくる。



「な、なに…?」



私はこの目に弱い。



「私、もしかしたら海のこと好きになっちゃったかもしれないー」



え。



「なんかお話したの…?」



と私が尋ねると、朱里は首をふるふると振った。



「特にこれといった話はしてないけど」



え。



じゃあどうして…。



「なんだか海華と海って、恋人みたいだよね」



「は⁉︎」



私は顔を赤くする。