日向ちゃんと仲良くなれて、しかも飛鳥とも少し距離が縮まったかもな、なんて思ったり。
「えー、わたしまだうみちゃんと一緒にいたい〜」
駄々をこねる日向ちゃん。
「日向。もう日向は風呂に入ってたりしてるけど、海華はこれからなんだよ。だから早めに帰してあげないと」
「えーやだあー。じゃあうみちゃんも一緒にここで暮らせばいいじゃーん」
「え」
私たちは互いに目を合わせて、けどぱっと逸らしてしまった。
なんか、恥ずかしい…。
「ダメだよ。ほらはやくさよならしよ?」
飛鳥に念を押され、ちょっと泣きそうになりながら日向ちゃんはこう言った。
「…ばいばい。また明日も来てね!」
「うん!また明日ね!」
私は手を振って、飛鳥の家を後にした。
「…また明日も来るのかよ」
と飛鳥。
「あれ…?なんで飛鳥が…?」
私は首を傾げる。