時期は「冬」

星は、輝きを増す時期...けれど。

私の心の「星空」は「涙」の用に薄暗く、輝きを増す事は無かった。

そう...「あの日」から、ずっと。ずっと。

ー10年前「冬」ー

丘を登った、寒い。寒い。冬の夜に兄さんと天辺まで一緒に。

「綺麗だね星がスゴイ輝いているね。ゴホッ、ゴホッ。」

咳き込みながらも笑って話しかけてくれる、兄さんが大好きだった。

「そうだね、宝石みたいだね。兄ちゃん」当時5才の私に付き合ってくれる兄さんは

どこまでも、優しくて自慢の兄さんだった。