「私だって! こんなこともう終わらせたいよ! 本物になりたいよ! でも暁斗は……私のことなんとも思ってないから! 好きだって伝えたら、マイペースな暁斗は私から離れちゃうから!」


 涙と一緒に、内に秘めていた想いも溢れ出てしまった。

 ぶちまけずにはいられなかった。

 すると、険しい表情をしていた瑠璃が、目を丸くしてきょとんとしたような顔をした。


「えっ? やっぱり花梨も、暁斗のことが好きってこと?」

「そうだよ! 私もずっとずっと小さい頃から暁斗が好きなんだから! たぶん瑠璃よりもずっと前からね!」


 やけくそになって、言ってしまった。

 もうどうにでもなれ。

 私がさらけ出した本心を聞いて、瑠璃はしばしの間口をあんぐりと開けて私を見ていた。

 その後、なぜかお腹を抱えて笑い出した。


「あははっは! ははは! あんたたち、本当に馬鹿だねー! もう馬鹿すぎ—! あはははは!」

「えっ……?」


 笑いが止まらない様子の瑠璃。

 私は状況も忘れて呆気にとられる。

 いつの間にか、涙は止まっていた。