本当にすごい偶然だ。
もしかして、暁斗と瑠璃の運命の再会なんじゃ……。
ダメだダメだ。
暗いことばっかり考えちゃ、私。瑠
瑠璃とまた楽しく遊べるんだから、素直に喜んだらいいじゃない。
そんなことを密かに考えていると。
「あ、ねえねえ! 暁斗ー! ちょっと話そうよー!」
突然瑠璃が暁斗を呼んだ。
席についていた彼は、立ち上がってゆっくりとこっちへやって来た。
瑠璃、何を話す気なんだろう……。
私は不安で何も言えない。
「瑠璃、久しぶり」
「ちょっと、何よー! もっと感動の再会っぽくしてよー!」
「はあ……」
いつもの調子で淡々という暁斗に、瑠璃は口を尖らせて言う。
だけど暁斗は気怠そうなままだ。
すると瑠璃はなぜか悪戯っぽく笑って、こう言った。
「暁斗、小学生の時からかっこよかったけどさあ。背も伸びてあの時よりもさらにイケメンになってない?」
暁斗本人に向かってそんなことを言う瑠璃に、私はうろたえてしまう。