「どうして最年少がひとみ様を監督すると思います?」
「あたしと年齢が近いから」
「ブッブー。はずれですー」
言い方! バカにしてない?
むっかつくなあ。
「一番若いからですよ」
「は? 最年少なんだから当たり前じゃ?」
「若いというのは、無知であり、無垢ということです」
「……?」
「だからひとみ様にぴったりなんですよ」
「なんか、なぞなぞみたい……」
「あはは。なぞなぞですか。実際はとっても単純なんですけれど」
それのどこが。
あたしにはむずかしい。
無知で無垢な人間を選出って……やっぱり、バカにされてる?
つぅちゃんの護衛役にも条件が付随されてるのかな?
「つぅちゃんの護衛は、今、誰が?」
「前任の方がそばについておいでです」
前任というと……ああ、あの、スキンヘッドのお兄さんか。
あの人も毒林檎の会のメンバーということになる。
見るからに屈強だった。
あと、やさしそうな人だった。
つぅちゃんもどっちともそれなりに仲良くやっていたようだし。
結論!
つぅちゃんの護衛役には、強さと人当たりの良さが条件! ……これは正解?