「あ、来ました。
ありがとうございます」
もう、なんかいろいろ翻弄されまくってるけど
このイケメンはそんなことお構いなしで普通に連絡を交換した。
「あ、明日莉乃さん何限からですか?」
「私も3限からだよ。
4限で終わりだし、明日は楽なんだー
快は明日バイト?」
「あ、はい。
莉乃さんもいますか?」
「もちろん!」
今日が休みだもん。明日はいるさ。
休んでばっかじゃ生きてけないからね。
「あ、あの莉乃さんて簿記できますよね?」
「え、うん
商業科出身だし」
「じゃあ俺に教えてくれません!?
俺今日初めてやったんですけど、ちんぷんかんぷんで…」
「いいけどどこでやる?
今日はもう遅いし…明日はバイトで夜忙しいわけだし…」
さすがに、実家に住んでるこの子を夜遅くまで帰らせないわけにはいかない。
かといって、バイトの休みがかぶるのもそんなに数が多いわけでもないしな…
「あの、明日の昼休み
また車で一緒に食べませんか?」
「あ、お昼?いいよ!
でも車で書ける?大丈夫?」
「それは俺がなんとか頑張るんで、大丈夫です!」
「ふふ、オッケー。
あ、なら明日お昼ご飯私が用意しよっか?」
「え、本当ですか!?」
「うん、自分の作るついでだし、いつもパンじゃ体に悪いでしょ。
今日ごちそうになったし、そのお礼ってことで」
「いやいやいや
そしたら俺なんていろいろしてもらって簿記まで教えてもらうのに」
「まぁ私がやりたいだけだから、気にしないでよ」