そんな胸の高鳴りを抑えることもできなくて、私はさっさと制服に着替えてトイレも済ませ、タイムカードを打ってサービスカウンターへと向かった。


「おぉ、莉乃ちゃんはやいね!」

「なんか新しい子来るって、さっきチーフに聞いてたのしみになっちゃって!」


私がルンルンで佐野さんとお話をしてると、そこにチーフが戻ってきた。


「ほら、お喋りしてないで
今日のチラシとPLU確認確認!」

「はーい」


えーと、今日はほうれん草がお一人様2点、基礎調味料が2割引…あ、今日はアイス安い日だ!
買って帰ろーっと。


「はい、オッケーです!」

「じゃあ宮瀬さんはー…、4号レジ交代ね」

「え、新しい子みたいのに!!」

「どうせ後で見れます!
先にレジ入る!」

「はーい」


ま、そうだよね。
結局見れるし待つしかないか。

あ、そういえば更衣室にはいなかったよな…
まだきてない、にしては遅いような…


あ、もしかして18時からじゃないのかも。



「交代でーす」

「はーい」


とりあえず私は4号レジの人に声をかけてから、レジに入って


「チェッカー交代しますので、少々お待ちくださいませ」


次のお客様に声をかけた。