「なんか、すごいイケメンだったね。
知り合い?」

「あー、バイト先の後輩で…」

「そうなんだ」


後ろを振り返ると、快はお友達といたけど
それでも周りには女の子がすごい。

まぁ、あんだけイケメンなら女子たちも放っておかないよな…


「あ、ごめん
ホテルの話だよね」

「あ、うん
どこらへんとったほうがいいのかなーって」

「ってかGWまで日がないけど空いてるかな?
まずそこだと思うけど」

「え!そんなもう埋まってんの!?」

「GWみたいな人気シーズンはどこも埋まるの早いよー
あと東京のどこに行くの?」

「あ、えと
3泊で夢の国と浅草と原宿とか…有名どこ?」

「あーそれなら…」


ここはどう?と、ポンポン案を出していった。
ここらへんなら乗り換え楽だよ、なんて感じでね。


そんな話を10分くらいして、やっと美優たちは戻ってきた。


「ごめーん、遅くなっちゃった!」

「あ、來斗
もう宮瀬に話した?」

「あぁ、うん」

「え、なんの話なんの話?」

「來斗が彼女と旅行に行くから、その相談話。
宮瀬東京の人じゃん?」

「あー、なるほどね!」


なんか、この2人戻ってきたら一気ににぎやかになったな。
やっぱりこの2人いないとなんか落ち着かないや。


「ってか西野くんが計画性なさ過ぎて彼女が心配」

「うわ、今のグサッときた」

「だって今頃ホテル決めるなんて本当に遅いからね!」

「以後気を付けます」


そんな私たちのやり取りを見ていた藤澤が

「なんかもうすでに仲良くなってるし」

そんなことを言った。


「そりゃまぁ、同い年だし?
普通に仲良くなるでしょ」

「ね。」