「晴香ー!こっち!」
記された場所へ向かうと、見知らぬ人が少し遠くで私を呼んでいた。
近づいてよく見てみると、日記に記されていたメンバーの特徴と同じ人達が揃っていた。
この人達で間違いないみたいだ。
「俺の名前は日高太一です。君と同じ生徒会のメンバーで、今日からみんなで旅行に行くよ」
「橋田藍来です!よろしくね!」
「石川夏輝です!」
「鈴木空良です」
日記で予定は把握してきたが、改めて丁寧に自己紹介をしてくれた。
「上野晴香です、よろしくお願いします」
今日から新しい日々が始まるワクワク感がある中、やはり新しい事が消えてしまうという悲しさが気持ちに入り混じる。
少しだけ不安な予感がしていた。