「行け!

ビッグメラメラ!」



僕の右手から解き放たれた魔法は、巨大な炎となってダーギルへと向かっていった。



(チャンスは一度きりだ。

頼む、当たってくれ!)



僕の願いを乗せながら、僕のビッグメラメラはダーギルに迫っていた。



そしてブライアンとの戦いに集中していたダーギルの反応が一瞬遅れ、ダーギルは魔法をかわすのをあきらめて身を固めた。



そして次の瞬間、僕のビッグメラメラがダーギルに直撃して大炎上を巻き起こした。



それと同時に、マギーはリリーがダーギルの時間を止めてくれると信じて、ダーギルに向かって走り出した。



僕は、僕たちの作戦が狙い通りに動き出していることにドキドキしながら、炎に包まれているダーギルを見つめていた。