「…なんかワケありそうだな。」


距離をとりつつも女の子が気になるのか、遠くから冬真が呟いた。



「だよね〜」

出会いもまぁまぁ衝撃的だったし。



「“だよね〜”じゃありませんよ全く…。ここに連れてくるという事は、この子にとってもよくないですし。」


…それも重々承知だった。
けど、なーんかほっとけなかったんだよねぇ…。




「これが恋…?教えて湊都先生〜」

「遥…精神科なら診療外です。」