「さぁ…どこでしょう?」
バカにしたように笑う白髪の挑発に乗ったのは、平常心を保てていない遥だけだった。
「…っオレを殴るのはいいですけどねぇ、」
ニヤリと鼻血を出しながら、白髪はまた携帯を出した。
「オレを殴る度にお姫様がどうなるか……わかります?」
そう脅し文句を言われ、遥は手を止めた。
その瞬間遥は白髪の上から飛んだ。
「遥さん!!…テメェ…!!」
普段温厚な陸でさえも、ただでさえ仲のいい叶望が攫われてキレていたのに、尊敬する総長を蹴り飛ばされて堪忍袋の緒が切れたらしい。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…