「…ちょっと黙ってろ。」
初めて聞くな、こんな遥の声。
冬真も少し眉を寄せて、聞くのを辞めたくらい。
「遥さん、アイツ来てるっす。あの白髪の…」
朔夜から“白髪”というワードが出た瞬間、遥は部屋を飛び出した。
確かにあの男は怪しくて調べてはいたけど、名前は偽名だったし。
「どうもどうも、皇華のみなさま。」
相変わらずいけ好かない、張り付けの笑顔だ。
その白髪の前に立つうちの総長はただならぬ殺気出してるのに、やっぱりそれ以上に無神経なんだろう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…