「けど俺ら襲ってる身だけどさぁ〜、お前のこと同情してんだぜ?」 自分のベルトを外しながら言われてもなんの説得力もないし、するなら早く終わらせてほしいくらい。 「あの東条 怜の女ってだけで同情すんのに、彼氏に寝取り頼まれるとかさ〜」 私の中でもうあの男は彼氏なんかじゃない。 なのにあの男は私の事を彼女と言う。 「よっぽど愛されてないんだな、お前。」 “ごめんね、叶望───”