「大人しくなったなぁ。まぁ、ヤれんならいいけどさ」

雨でびしょ濡れの制服は脱がしにくかったのか、男は乱暴にボタンを引きちぎった。



「……っ」


気持ち悪い。

身体中に男の手が這って、吐き気がする。




「やっぱ泣かねぇのな!東条の言う通りじゃん」



私を泣かせたいんだろうけど、残念でした。

私は泣かない。


…いや、泣けない。

涙なんてもう出ないから。