私たちは何があってもひよりを守り続けるから__


わたしが偶然それを知ったのは中学生になってすぐの頃。
この世界をたくさん憎んだ。でも憎んだところで何も変わってはくれなくて、守ることを決めた。


それと濁したのはひよりのご両親のこと。

今までずっと蓋をして、見ないふりしてきたわたしの知る全てを、お姉ちゃんに見守られながら、常盤に真実を紡いでいく。



わたしがひよりと出会ったのは、まだ小学生に上がる前。家族で水族館へ行った日のことだった。
ずっと楽しみにしていたイルカショーで、偶然隣に座っていたのがひよりで、少し話して仲良くなった。何を話したかなんて全く覚えてないけれど、この子とは長いお付き合いになるんだろうなって心のどこかで思った。


ずっと家柄のせいで幼稚園では友達ができなかったから、その日は少し話してお別れしたけど、小学生の頃に再開した。