「冷やし中華好き?」

「え?どうして?」

「美味しそうに食べてるから」


そうかな…?

でも冷やし中華…家で食べるのと違って美味しい。

何でかな?って冷やし中華をジーと見つめた後、ゆうくんを見た。


「ゆうくんだから美味しい…!」

きっとそうだ。

でも、私の言葉にゆうくんの動きが止まり、はぁっと溜め息を漏らした。


「深い意味、無いんだよなぁ…」

「へ?」

深い意味?

どうしよ…変な事言ったかな…??


ゆうくんを見つめると、あまりにも真っ直ぐ私を見てて…

恥ずかしくなった私は目を逸らした。


ど、どうしたの?私……

ゆうくんに見られるのは慣れっこなのに…

心臓がバクバクうるさい。


「ご飯食べ終わったらお風呂入りなよ。その後一緒にアイス食べよ?」

「う、うん…!」


ゆうくんが見れなくて、冷やし中華を見つめたまま返事をした私。

…ぎこちなかったかな??



それから私は、ゆうくんに言われた通り、すぐにお風呂に入った。


浴槽から立ち上がる湯気。

ゆうくんが準備してくれたお湯に肩まで浸かると、お湯が少し流れていった。


「ふぅ……」

熱過ぎず、丁度いい湯加減。