「ゆうくん、私も手伝うよ」

台所で料理を作ってるゆうくんに声をかけた。


座ってても良いよって言われたけど…私の家じゃないからやっぱり落ち着かない。

「じゃあ、このお皿に盛り付けてくれる?」

「うん!」

台所の方に周るとキュウリと卵とハムが千切りにされてあって、隣には中華麺があった。


「冷やし中華だ!」

「そ。今日は暑かったからね」

手際良くトマトを切ったゆうくんの動きには無駄が無く…。

すごい。見惚れてしまう。

私も早く準備しなきゃ…!


ゆうくんの隣でお皿に盛りつけていると、綺麗に切れてないキュウリがあった。


ふふ

私の中でゆうくんは完璧な人だから、こう言うの見ると可愛く思う。


ゆうくんに気付かれないように小さく笑った。


「陽葵は箸をお願い」

そう言いながら、既に両手に冷やし中華を持ったゆうくんはテーブルに向かっていた。

私は後を追いかけるようにゆうくんの後ろをついて行き、箸を並べる。


「いただきまーす」

ゆうくんの手料理、初めてだ!


へへ

ゆうくんがそばにいると思うと、何もかもが嬉しくて口元が緩んでしまう。