ゆうくんのバカ…。

ずっと前から大好きだったのに…


ドキドキしてたの…昔から。


幼かった頃はそれが恋なんてわからなかったけど、今なら言える。


優しくされる度に、ドキドキして…恋…してたんだ、ゆうくんに。


クシャッと笑った顔。

私を呼ぶ声。

おっきくて優しい手。


全部全部、大好き。


ゆうくんがいい。ゆうくんじゃなきゃ嫌だ。


ゆうくんのバカ…!

大事な人でも…妹じゃ…嫌だよ……

ゆうくんの特別な人になりたい…



瞬く間に水溜りを作った雨は、止むことがなく降り続けた。


まるで私の涙のように。