あれから数日後。

「ごちそうさまでした」

2人で晩ご飯を食べ終え、皿を洗う。

その後テレビでも見ながらのんびり過ごす。


いつもと変わらない生活を送っていた。

…って、そうじゃない!


陽葵、妹じゃ嫌って言ってなかったか?

昔の彼女の事。学校での俺…


あの日の帰りだけだ。陽葵が積極的だったのは。


いつも通りの陽葵に俺は何も出来なくて…


……もしかして、あれは聞き間違いだったのか?


聞き間違いだったら恥ずい。

はぁ…喜んだ俺、かっこわる。


「ゆうくんどうしたの?溜め息なんかついて」

「え、あ、何でもないよ。雨止まないなって思って…」

って、無理があるか?

動揺してたのバレた…?


「ほんとだね。今日1日中雨だった…」

窓の方まで歩いて行った陽葵はカーテンを少し開け、外を覗いていた。


そんな行動にも笑みが溢れる。

可愛いやつ。


急にカーテンを閉めた陽葵は泣きそうな顔で俺を見た。

「どうした?」

「外、光ってた…!」

光…?ああ雷か。

そう言えば陽葵、雷苦手だったな。