お父さんとお母さんは、今でもラブラブ。

家でご飯を食べてる時もイチャイチャし出すくらい。


彼氏がいない私にとって、正直羨ましい。


私も彼氏が出来たら、一途に好きになって欲しいなぁとか思ったり…へへ。



「そうだ!祐介(ゆうすけ)くんに頼んでみましょう♪今日久しぶりに会ったの♡」

「え!ゆうくんに会ったの!?」

「おお。彼なら安心できるな」

「イケメンになってたわよ〜。そうと決まれば明日連絡しなきゃ」


そう言ってルンルン気分でお母さんはお皿を洗い始めた。



髙橋(たかはし)祐介(ゆうすけ)


私より3つ上の幼なじみで、小さい頃いつも一緒にいた。


ゆうくんは優しくて、大好きなお兄ちゃんだった。


でも中学になったゆうくんは、部活で私と遊ぶ時間が徐々に少なくなって、高校生になるとその時間は完全に無くなった。



時々見かけるゆうくんの姿は、かっこよくなってて…

一緒に遊ぼ。なんて言えるわけも無く。


それでも夏休みは、ゆうくん家の家族とバーベキューをして、それだけがゆうくんと話せる唯一の時間だった。