「え、うまっ…」

目を丸くして驚いてるゆうくんに、私はニッコリ笑った。

「へへ、頑張っちゃったもんね〜」


いっぱい調べた甲斐あった!


「これならまた作ってもらいたいな」

そう言いながら一口、また一口と食べてくれるのが嬉しくて、口元が緩む。


「うんっ!任せて」

「陽葵の料理が食べれる旦那は幸せものだな」

「もうっ…大袈裟だよ」


将来の旦那さんかぁ…ゆうくんみたいに美味しそうに食べてくれる人だったらいいな。


…なんて。

へへ。


「陽葵の旦那、どんな人なんだろうなぁ」

目を細めて優しく微笑むゆうくん。

まるでお父さんに言われてるみたいで…


胸がチクリと痛んだ。

…?まただ。


最近、ゆうくんの言葉に胸がチクチクする事がある。


「そうだ、陽葵。明日バーベキューしない?」

「え!バーベキュー!?」

「陽葵の友達も呼んでさ」

「やりたい!」

「ハハッ俺の友達何人か来るけど大丈夫?」

「うんっ!みんなでやろーよ」

「よし、決まり。明日買い出しに行こう」

「へへ、楽しみ〜」


ゆうくんとバーベキューだ!

そうと決まれば連絡しなきゃ…!