ゆうくん家にお邪魔して今日で1週間経ったのに、未だゆうくんと遊べず…。
今だってゆうくん、バイトに行っていない…。
ソファの上でお昼のニュース番組を何となく眺めた。
テレビを消すと、真っ暗な画面に私の姿がポツンと映る。
窓の外からセミの鳴き声が聞こえる。
レースのカーテン越しに見える青い空は、雲1つ無く快晴で。
はぁ…
寂しい。
「ゆうくん、早く帰ってきてよ…」
窓の外から声が聞こえた。
「お兄ちゃん待ってよー」
「早くしろって。置いてくぞ」
「やーだ!お兄ちゃんと公園に行くの!」
「暑いから帽子しっかり被れよ?」
バタバタと走る音。
ふふ、仲良しだな。兄妹かな?
そう言えば、私達も昔は公園に行ってたなぁ。
ブランコに乗ったり、砂場でトンネル作ってた…。
……流石に今は無理か。
んー…だとしたら昔みたいに遊べないのかな…?
うぅ。それは辛い。
中高、ってゆうくん何してたのかなぁ…。
私の知らないゆうくん、か…。
ダメダメ…こんな暗い気持ち…!
今は昔と違ってゆうくんが近くにいるんだもん。