「えっ…?」
何かダメだった…?
あっ…
Tシャツが大き過ぎて、私のショートパンツが隠れてしまい、履いてないように見られたのかもしれない。
「ごめんね、ズボンおっきくて…私の汚れてなかったからそっち履いちゃった…」
「うん…」
あれ…?違った…??
ゆうくんはまだ目を逸らしたままで。
「ご、ごめんね。やっぱりさっきの着てくるね…!汚したのは私なんだし」
ゆうくんに嫌われたくなくて、脱衣所に戻ろうとした。
「待って」
走り出そうとした私の腕をゆうくんは掴んだ。
「違うんだ…陽葵は何も悪く無いよ」
「でも…ゆうくん、今だって目合わせてくれないんだもん…!」
大好きなゆうくんに嫌われたくないよ…。
ゆうくんは、はぁ〜と深い溜め息ついて真っ直ぐ私を見た。
ドキッ
至近距離で見つめられ、私の心臓は再び騒ぎ出す。
ゆうくんの手が伸びてきて、私が着ているTシャツの襟を引き寄せた。
…え?
ゆうくんの視線が一瞬だけ下を向く。
その動きに胸がドキッとした。
だってゆうくん…その動き……。